2013/10/02

書評:ユダヤ人大富豪の教えIII ~人間関係を築く8つのレッスン (だいわ文庫)


■読んだきっかけ
ユダヤ人大富豪の教え(1)(2)を興味深く読んだので、引き続き本田健氏の著書を読みたくなり、購入。

■こんな人におすすめ
・職場や家庭の人間関係で悩みのある方
・周りをうまく巻き込んで、ビジネスを進めたい方

■評価
★★★

■こんな内容の本
主人公ケンがアメリカで受けたリーダシップ・トレーニングで人間関係を学んでいく過程を小説。人間関係のチャートは「ポジティブ自立」、「ネガティブ依存」、「ネガティブ自立」、「ポジティブ依存」の4つから構成されている。人間関係によって、自分の立ち位置が決まる。立ち位置は父母兄弟との関係が大きく影響を受けている。極端な位置にいると無駄なエネルギー使ってしまうことから、センターを感じることが重要。本人だけがセンターを目指すのではなく、相手をセンターへ誘う必要がある。これは、ビジネスや政治やいろんな分野で応用が可能である。

■読んでの感想
ユダヤ人大富豪の教え(1)(2)がお金の話が中心だったのとは、対照的に本書は人間関係が中心であった。意図したものとは違う内容ではあったが、自分にも思い当たる部分も多々あり、大変役立つ内容だった。
私は、ネガティブ自立やポジティブ依存であることが多い気がする。職場でも、上司と接するときと部下と接するときで異なるし、家庭でも、妻と接するときと娘と接するときで異なる。相手の影響を受けていると同時に、相手に影響を与えていることを知ることができたのは大きな発見だった。本書では、センター意識することについて触れられているが、具体的にどうするかまでは、触れられていない。ケースバイケースなので、相手との関係の状況に応じて自分で考えるしかないのかもしれない。
「センターを意識する」のは、孔子の「中庸」と通じるところある。
選挙やじゃんけんで決まるAKB48のセンターとは全く違うということは言うまでもない。